命題19

命題19

 2つの相似な立体数の間に2つの比例中項があり、立体数は立体数に対して、対応する辺が対応する辺に対して持つ比の3乗の比をもつ。

 ABを2つの相似な立体数とし、C、D、EAの辺とし、F、G、HBの辺とせよ。

 今、相似な立体数は、それらの辺が比例するので、それゆえに、CDに対して、FGに対し、また、DEに対して、GHに対する。definitionZ21

 ABの間に2つの比例中項があり、ABに対して、CFに対し、DGに対し、EHに対して持つ比の3乗の比をもつと主張する。

 CDをかけてKを作り、FGをかけてLを作るとせよ。

 今、CDFGと同じ比で、KCDの積で、LFGの積で、KLは相似な平面数なので、それゆえに、KLの間に1つの比例中項数Mがある。definitionZ21proposition[18

 それゆえに、MDFの積で、前の定理の中で証明されていた。proposition[18

 今、DCをかけられてKを作り、FをかけられてMを作るので、それゆえに、CFに対して、KMに対する。

 しかし、KMに対して、MLに対する。

 それゆえに、K、M、Lは、CFに対する比で連続して比例する。propositionZ17

 そして、CDに対して、FGに対するので、いれかえて、それゆえに、CFに対し、DGに対する。propositionZ13

 同じ理由で、DGに対して、EHに対する。

 いれかえて、K、M、Lは、CFに対する比、DGに対する比、また、EHに対する比で連続して比例する。

 次に、EHMをかけて、それぞれNOを作るとせよ。

 今、Aは立体数で、CDEはその辺なので、それゆえに、ECDの積をかけられてAを作る。

 しかし、CDの積はKである。

 それゆえに、EKをかけられてAを作る。

 同じ理由で、HLをかけられてBを作る。

 今、EKをかけられてAを作り、加えてMをかけられてNを作るので、それゆえに、KMに対して、ANに対する。propositionZ17

 しかし、KMに対して、CFに対し、DGに対し、EHに対する。

 それゆえに、EHに対して、ANに対する。

 再び、EHMをかけられて、それぞれNOを作るので、それゆえに、EHに対して、NOに対する。propositionZ18

 しかし、EHに対して、CFに対し、DGに対する。

 それゆえに、CFに対して、DGに対し、EHに対し、ANに対し、NOに対する。

 再び、HMをかけられてOを作り、加えてLをかけられてBを作るので、それゆえに、MLに対して、OBに対する。propositionZ17

 しかし、MLに対してCFに対し、DGに対し、EHに対する。

 それゆえに、CFに対して、DGに対し、EHに対し、OBに対し、ANに対し、NOに対する。

 それゆえに、A、N、O、Bは辺の比で連続して比例する。

 ABに対して、対応する辺が対応する辺に対して、つまり、CFに対し、または、DGに対し、EHに対してもつ比の3乗の比をもつと主張する。

 今、A、N、O、Bは4つの連続して比例する数なので、それゆえに、ABに対して、ANに対してもつ比の3乗の比をもつ。definitionX10

 しかし、ANに対して、CFに対し、DGに対し、EHに対することは証明されていた。

 それゆえに、ABに対して、対応する辺は対応する辺に対して、つまり、CFに対し、DGに対し、EHに対してもつ比の3乗の比をもつ。

 それゆえに、2つの相似な立体数の間に2つの比例中項があり、立体数は立体数に対して、対応する辺が対応する辺に対して持つ比の3乗の比をもつ。

証明終了

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